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ワクチンへのためらいを抱く人にどう接するべきか?

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6つのヒント

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現在、世界中で新型コロナワクチンの接種が展開されており、ワクチン接種の様子を自撮りで写真に収め、ソーシャルメディアに掲載する人も多くいます。しかし一方で、ワクチンに懐疑的な人もいます。実際そのような人の数は多く、公衆衛生当局は懸念を抱いています。

ワクチンに対するためらいは、しばしば激しい議論のトピックとなります。しかし、ワクチンは本来、議論の対象となるものではありません。人びとが積極的にワクチンを接種することは、世界保健に影響を与える最も重要な方法の一つです。

ひとの感情が入り込むトピックについて対話を始めるのは常に難しいものです。以下にご紹介するヒントは、あなたの大切な人がワクチン接種について新たな観点から考えるきっかけになるかもしれません。

共通の価値を見つける:私たちは皆、家族の健康、地域社会の繁栄、健康を自己管理できることなど、共通する願いをもっています。ワクチンを拒否する人を悪者扱いすることは、さらなる分裂を生み、事態を悪化させるだけです。あなたが予防接種を受ける理由を伝えてみましょう。それは例えば、高齢者など耐性が低い人にとってのリスクを下げるため、または自分の子どもを予防可能な病気から守るため、といった理由があるでしょう。このような個人的な動機を伝えることで、相手との「人と人」のつながりが強まり、問題の核心に迫るのに役立ちます。

理解しようとすること:ワクチンを接種する理由がさまざまであるように、疑問を抱く理由もさまざまです。デジタル化された現代では、誤った情報が簡単に広がることがありますが、中には複雑で、醜い過去の歴史に端を発するものもあります。例えば、周縁化されたコミュニティでは、何世紀にもわたって医療機関から不当な扱いを受けた歴史があります。このようなコミュニティの人びとにとって、医療機関を直ちに信頼するよう求められると、歴史的なトラウマがないがしろにされたように感じてしまうかもしれません。まずは相手の気持ちを理解することが肝心です。

「C」を見極める:世界保健機関(WHO)は、ワクチン接種へのためらいを誘発する3つの「C」、すなわち「Complacency」(リスクに対する気の緩み)、「Convenience」(時間、場所、金銭面などの利便性)、「Confidence」(信頼のゆらぎ)について概説しています。これに4つ目のC、つまり「Culture」(文化)を加えることもできるでしょう。ワクチン接種をためらう人の割合やその理由は、国やコミュニティによって大きく異なります。このような違いを認識することで、間違った推測を防ぐことができます。例えば、宗教上の理由でワクチンを受けない人がいる場合、安全性の統計をもって説明しても役に立たないかもしれません。

シンプルに事実を伝える:相手の誤解を正そうと躍起になることがあるかもしれません。しかし、それがかえって相手の疑いを深くしてしまうことが多々あります。ある情報が間違っていることを強調するのではなく、事実をシンプルに伝えましょう。例えば、HPVワクチンの場合、「大規模な科学的研究が行われ、ワクチンと自己免疫症状との間に関連性は見つかりませんでした」と伝えるだけでも効果はあります。

多数派の声を伝える:社会通念には強力な力があり、それを上手に利用することが肝心です。例えば、「まだ大勢の人がワクチンを受けていないので早く接種しよう」と説得すると、相手は「多くは接種していないのだから私も大丈夫」と受け止めてしまうかもしれません。より効果的に伝えるには、「多くの人がワクチンを接種しようとしている」こと、そしてその理由に焦点を当てます。大規模な予防接種はグループ全体で行うものであり、一人ひとりがそのグループの一員として歓迎されるものです。

問題と解決策を明確にする:プールの飛び込み台に立ったときなど、恐怖で体がこわばり、動けなくなってしまうことがあります。重い病気に対する恐怖も同じです。ただ病気の恐ろしさを伝えるだけでは混乱を招き、逆効果になりがちです。「これは深刻な病気」で、「ワクチン接種は簡単で効果的」という2つのポイントを同時に認識してもらうことが重要です。相手ができる行動(つまり、ワクチン接種)を明らかにすることで、相手の気持ちを支えてあげましょう。

ワクチンは誰もが繁栄できる世界を築くための手段です。しかし、それにはチームワークが必要です。会話を通じて、ワクチンへのためらいを抱く人と接していきましょう。

ロータリーによるコロナ禍への対応については、こちらのページをご覧ください


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